神託の数値化 ビルが浮いてゆく
きゅういち
出典は、川柳カード叢書① きゅういち句集『ほぼむほん』。
2014年の発行である。
「神託」と「数値化」。
本来なら交わらないはずの二つが出合い、
その瞬間、重力が変質し、
「ビルが浮いてゆく」光景が立ち上がる。
12年前だから数値化といっても、
今に比べれば随分おっとりした時代だったろう。
それでもすでに不穏な気配はそこここに溢れていたように思え、
この一句は、今読むと予言のようにも。
AIのことばは、ときに神託めく。
ドローンが空を飛び交い、
車はすでに浮きはじめている。
ビルが浮く日もそう遠くないのかもしれない。
ところで12年前がどんな年だったのか。
検索してみると、
「笑っていいとも」が31年半の歴史に幕を下ろし、
大阪の「あべのハルカス」が日本一高いビルになった。
さて、これから12年後はどうなっている。
過去ログはこちらから▶