ゆに句会の第5回(12月)を開催しました。今回の題は「ふくらむ」と「束」です。
このゆに句会も5回目となり、会員の皆さんの個性がより感じられるようになってきました。
人気句を抜粋し紹介します。
「ふくらむ」
来年も戦よズラリ布団干す 川田由紀子
脹らんだままでオトナはまだ続く 小原由佳
なんとなくゆめを胎んでしまったわ 河村啓子
逃げきれぬ時はパシュっとパラシュート 宮井いずみ
ふくろうの森ふくらんでゆく時間 西田雅子
ふくらんだジュリーを追ってふくらんだ 川田由紀子
満月と張り合うようにパンの種 芳賀博子
「束」
平凡を赤く束ねたナポリタン 宮井いずみ
束ねては捨てる呪文の家じまい 山崎夫美子
捨ててきた母親束になって来る 川田由紀子
嘆願書小さな星は守られた 芳賀博子
束ねたら一直線になるカーブ 平尾正人
揖保乃糸楚々と喧嘩を売ってくる 菊地 京