
アンソロジー『あの句この句 現代俳句の世界』
池田澄子・坪内稔典 ほか(創風社出版)
2020年5月、第125号をもって完結した俳句雑誌「船団」。
その船団に12年間、川柳エッセーを連載させていただきました。
本書は、代表・坪内稔典氏をはじめ、会員約200名の自選5句を収載した新書版のアンソロジー。
まさに船団のベストアルバム的1冊は、自由でのびやかな俳句の魅力が満載です。
人類の旬の土偶のおっぱいよ 池田澄子
机拭く隅から隅まで夏野まで おおさわほてる
水中の河馬が燃えます牡丹雪 坪内稔典
死体役すいっと起きて星月夜 原 ゆき
散らばって増える家族や雲の峰 陽山道子