今日の一句 #675

擦過音どれもが生きている証
菊池 京


日常にあふれるノイズを擦過音ととらえ
そのいくつかは自身に向かってきているような
不穏や緊張感。
しかしどれもが、
今、ここに私が生きている証なのだ。
口ずさめば、上五のサッカオンが
ひりりと美しく響き、
想像の景に、クリスマスイルミネーションが
またたきはじめた。


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