「楽」の字の語源は中国にあり、象形文字の「樂」から、日本に伝えられ、徐々に変化して、日本独自の和字”国字”「楽」という字になった。中国でも日本でも、誰かを喜ばせたり、気持ちを軽くしたりするような意味で使われることが多い。
もともとは、古代中国で、神事の時に、どんぐりをつけた木を楽器として鳴らしていたことから「樂」という字が誕生した。「樂」の上半分は、「白」の左右に「糸」でどんぐりを繋げていた糸飾りをあらわしている。「白」は調弦器を、下の部分の「木」は楽器の台座を表す。
「楽」の字は、楽器の音を表していて、楽器を奏でる音は、人々を喜ばせたり笑顔にさせたりすることから、「たのしい」という意味に「楽」の漢字が後から当てはめられた。
楽しいに決まっているさ曲がり角 高瀬霜石