オルゴールの原型は、中世ヨーロッパで、大きな時計搭に組み込まれた町中の人々に時を告げる鐘「カリヨン」とされている。
その後、ゼンマイの発明・時計の進化による小型化と共に、カリヨンの大きな鐘は小型のベルに替わり、さらに 「くし歯」 を用いた現代に引き継がれるオルゴールの形となる。
現代のオルゴールは、スイスの時計職人が時計にメロディーを鳴らす機能を発明。後に時計とオルゴールに分離されたことによる。オルゴールは「音のアクセサリー」と貴族の間で評判となった。
その後、蓄音機が発明され、ラジオや映画でも音楽を聴くことができ、オルゴールは徐々に衰退へ。が、価格を下げられたオルゴールは、高級品から庶民に身近な存在となり、贈り物として「オルゴールを贈る文化」として人気再来となる。
デザイン性を高め、クラシックからポップスを選曲に増やすなど試行錯誤を重ねていき、懐かしい優しい音色と、癒しのメロディーは、日本でも記念日や結婚式に「音のメッセージカード」として贈られるようになる。
オルゴール止めないでっていう遺言 藤田めぐみ