コーヒーはエチオピアで発見され、アラブ→トルコ→ヨーロッパ→世界へと広がっていった。日本へは江戸時代、オランダ人が長崎の出島にもち込んだのがきっかけとされている。
明治時代には、洋食店などでメニューに登場。明治時代中期には、銀座にカフェなどがオープンし、一気に一般に広まった。
コーヒーの語源に定説はないが、アラビア語の「Qahwah(カフワ)説」が有力とされている。カフワは、元々はワインという意味の言葉だったが、イスラム教では飲酒が禁止されているため、代わりにコーヒーが飲まれていた。
コーヒーにはワインに似た覚醒作用があるので、次第に「カフワ」と呼ばれるように。その後、徐々に変化し「コーヒー」に。
「珈琲」という漢字は、「髪飾り(かんざし)」に由来している。コーヒーの赤い実が実った様子が、髪飾りに似ていて、「珈」は髪飾りに使われる玉飾り、「琲」は玉飾りをつなぐ紐の意味。「珈琲」は、元々は「玉飾りのついた花かんざし」いう意味で、赤く鮮やかな珈琲の実を、女性の髪飾りに見立てて、「珈琲」と漢字が当てられた。
「珈琲」の漢字を考案したのは、江戸時代の蘭学者 宇田川榕菴(うだがわ ようあん)。
コーヒーを淹れて土煙を沈め 藤山竜骨