ドーナツの起源は17世紀のオランダで、「オリーボーレン」という揚げ菓子にまで遡る。オリーボーレンは、小麦粉、卵、牛乳、イーストなどで作った生地を揚げたもので、名前はオランダ語で「油のボール」を意味する。
もともとは真ん中にナッツ(クルミ)をのせた揚げ菓子。このお菓子がオランダ移民によってアメリカに伝わり、「ドーナツ」として広まった。穴あきドーナツはアメリカで誕生し、いくつかの説がある。
・真ん中生焼け説
・操舵輪ひっかけ説―アメリカで、1人の船長が船の操舵輪にパンをひっかけるために穴をあけた。
・クルミ無し説―アメリカではクルミの入手が困難だったので穴をあけるようになった。
・インディアンの矢説―インディアンの放った矢がたまたまパン生地の真ん中にあたり、油の中に落ちた、など。
アメリカの人々のドーナツ愛のきっかけは、第一次世界大戦中に救世軍の女性たちがアメリカ兵にドーナツを配ったことで大好評を博し、終戦までに100万個以上が配られたといわれている。
ドーナツの穴を解体して自由 小原由佳