米―コメ、とは穀物の「小さな実」のことを表していたため、「コメ」の語源については、「コミ(小さな実)」とか「コメ(小目)」などの説がある。古代時代には、穀物の中でもイネになる実「米」のことは「ヨネ」と呼ぶことの方が多かった。
イネの実の「米(ヨネ)」が、儀式で多く使われるようになったので、何か神聖なものが「こめ」られたもの、あるいは、生命力のようなものが「こめ」られたもの、といった意味もあったと考えられる。
そして、だんだんとイネの場合も「米=コメ」になっていき、「米(コメ)」といえば、イネの実のことだけをさすようになったようだ。
「米」の漢字の由来は、米粒が飛び散った形という説があり、「十」という漢字に、米粒が四方へ飛び散った姿を表したというもの。
また、最も有名な「米」の由来が、お米が実り収穫するまでに八十八回の手間をかけるから、「八・十・八」という漢字を分解し、組み合わせ「米」という漢字ができた、というもの。機械化が進んだ今でも30以上の手間がかかる。
米を研ぐ昨日も今日も模範囚 滋野さち