「勝つ」の「勝」の起源は、古代中国の甲骨文字。元々は手に持った杖を意味する象形文字から派生した。その後、競争や戦いにおいて他者を制することを意味するようになり、現在の「勝つ」という意味に繋がる。
「勝」は力+朕で構成されていて、「 朕」は、上に向かってあげる意味。 力を入れて持ち上げ、持ちこたえる意味を表し、「朕」の「月」は 「舟」。
つまり、「朕」は「舟を両手で持ち上げる」という意味と、「舟を水の上に浮かせる浮力」の意味から、のちに「自分で自分を持ち上げる尊大な気持ち」という意味になり、高貴な人物が自分を表現する一人称として、 皇帝や天皇などが「朕(ちん)」というようになる。
この「朕」の「両手で物を持ち上げる」「水(水準)より上に持ち上げる」という意味と「力」から、「他にまさる力で他より上に出る」=「勝つ」 となった。
ネコ鳴いていっぱいないて今日は勝ち 笹田かなえ