原っぱという魅力的な遊び場。伝統的に子供の遊び場である。子供の頃は自由に入ることができたが、今では地権などの関係で立ち入ることが難しいのかもしれない。
「原っぱと遊園地」(青木淳著)という著書の中で、原っぱのような建物をつくりたいとある。原っぱと遊園地は、子供にとって最高の遊びを提供してくれる場であるが、この2つの遊び場を、対極にある2種類の建物の象徴として示している。
遊園地とは,見ただけでどのように遊ぶものかがわかる遊具で構成されているのに対して、原っぱは,そこで行われることで空間の中身がつくられていく空間とのこと。
たとえば、原っぱに土管が放置されていても、子供たちはそれを土管と思わず、遊びの道具の一つとして、自由に想像を膨らませる。そんな原っぱ的な建物をつくりたいと。瞬間瞬間に応じた「詩」を見つけるような場所にしたいとある。
いもうとは原っぱだけを置いていく 横澤あや子