部屋らしくなって風のパントマイム
加藤久子
部屋らしくなった部屋。
こざっぱりと片付いて気持ちいい部屋。
あるいは掲句、
引っ越したばかりで、
まずはカーテンなどつけての
「部屋らしくなって」かも。
ともあれこの空間がすがすがしい。
風もゴキゲンでパントマイムをはじめるし、
そんな風をゆったりとみている主体。
風は変幻自在で、いろいろになりきって
微笑ませたり、ちょっと感傷も誘ったり。
句またがりのリズムのひと呼吸は
パントマイムの動きの流れの
一瞬の静止のようで、それもおもしろいなと思う。
さてもGW。
わが部屋でもこんなひとときを過ごしたく、
連休前からせっせと断捨離にいそしんでいる
・・はずが、つい先送りしたまま
GWも後半に突入。
(「What’s」vol.6
編集発行人・広瀬ちえみ 2024年4月)
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