漢字の「如月」は、紀元前2世紀頃の中国最古の字書『爾雅』に「二月を如となす」とあり、中国の2月の異名「如月(にょげつ・じょげつ)」に由来すると考えられている。
「如」には「従う」や「赴く」という意味があり、寒い冬が終わり、春に向かって万物が次第に動き始めるという意味合いで「如」という漢字があてられたようである。
旧暦の2月は、新暦の2月下旬から4月上旬頃になる。
「きさらぎ」は、寒さで着物を更に重ねて着ることから、「着更着(きさらぎ)」とする説が有力。ほかには、
気候が陽気になる季節で「気更来(きさらぎ)」、「息更来(きさらぎ)」。
草木が生えはじめる月で「生更木(きさらぎ)」。
草木の芽が張り出す月で「草木張り月(くさきはりつき)」が転じたとする説、
などがある。
如月の街 まぼろしの鶴吹かれ 泉 敦夫