今日は8月11日、「山の日」。
縄文時代の人たちは山を擬人化して、まるで神さまを呼ぶみたいに「フチ」「アソ」「アサ」…などと呼んでいたそう。特に名前のない山は、「背が高い」という意味の「ノッポ」や、「ノボリ」と呼ばれていたとか。
弥生時代になると、中国から「ダケ」「ダキ」という音が入ってきて、これは山限定ではなく「神聖な場所」を指す言葉だったらしく、現代の「〇〇岳」や「〇〇嶽」に通じる。もしかすると「たき(滝)」の語源もここからかも。
さて、「ヤマ」という音の由来はまだ謎。
「ヤミ(闇)」や「ヤマイ(病)」と関係があるかもしれないが、微妙である。
ひとつの仮説としては、「ヤマ」が「ヤマト(大和)」と関係があり、大和政権にとっての “ 神聖ワード ” だった可能性がある。大和の勢力拡大とともに、日本中に広まったのかもしれない。
そして奈良時代以降、「ヤマ」の音に、中国の甲骨文字からきた「山」があてられた。
砕かれて山は売られてゆきました 内田真理子