「降る」ということばは、古代エジプト語の「hrw」に由来し、空から雨や雪などが落ちる様子を表している。日本語でも、古くから自然現象を表すために使われてきた。
「降」の古典的な漢字の書き方に遡ると、「降」には上部に「丘」という偏があり、これは下降の動きを象徴し、下部に「動作/動き」を意味する部首がある。これらの要素が一緒になって、高い位置から自然に降りる何かの概念を表している。
平安時代の和歌や古文書にも「降る」という表現が見られ、江戸時代以降では、天候に関連する表現として広く使われるようになり、一般的な日常会話の中に浸透していった。
ところで、地球にはかつて200万年間も雨が降りっぱなしの時期があったとか。これは「カーニアン多雨事象」と呼ばれるもので、カーニアン多雨事象が起きたのは約2億3400万年から2億3200万年前。そのあとに恐竜の時代が訪れる。
まなうらに降る雪 となりあう川の 河野潤々
今年も残すところ3日となりました。この1年、「コトノハららら」におつきあいいただき、ありがとうございました。新しい年もよろしくお願いいたします。どうぞ良いお年をお迎えください。

