日本にみかんが伝わったのは、奈良時代とされている。最初に伝わったみかんは「唐橘(からたちばな)」と呼ばれ、薬用植物として扱われていた。
平安時代には貴族の庭園や寺院の庭で観賞用としても植えられる。
「みかん」は古くは「ミッカン」と発音されていたが、室町時代に中国から伝えられた品種が、それまであった柑橘類とは異なり、甘かったことから、蜜のように甘い「柑子(カンジ・コウジーミカン科小高木)」の意味で「蜜柑(ミッカン)」→「ミカン」の語が生まれたとされている。
一般庶民に広がったのは江戸時代。鹿児島県で現在の「温州みかん」が発見されたことがきっかけ。温州みかんは種がなく、皮が薄くてむきやすいという特徴を持っており、日本の気候に適していたため、各地で栽培が広がった。
ほっとした処に置いてあるみかん 小出智子

