• 2026年 4月 30日
  • 「第57回 ゆに句会」の人気句です。 ゆに句会

①粉

 

ぱらぱらと粉末になる日曜日

杉山昌善

 

片栗粉溶いたみたいに仮眠中

小原由佳

 

だまできる気持ちを聴いて欲しかった

宮井いずみ

 

受粉する風のマドラー携えて

山崎夫美子

 

くしゃみする鼻の奥には杉木立

藤山竜骨

 

星屑の一つ一つの氏素性

浪越靖政

 

粉雪が消えない箱庭の憂鬱

笠嶋恵美子

 

②踊りたくなる句

 

オムレツがムーンサルトを決めたとき

黒田弥生

 

そら豆もえんどう豆も三回転

川田由紀子

 

薔薇ローン芍薬ローン完済す

芳賀博子

 

蛸として千秋楽の蛸として

芳賀博子

 

額縁を出たがる赤いトウシューズ

笠嶋恵美子

 

明日からもう履かなくていいヒール

下野みかも

 

三センチ上擦る春の土踏まず

黒田弥生