川の他にふるさと持たず枕経
時実新子
土地の名ではなく、川。
生まれ育ち、そして枕経を聞く時まで、
その川こそが終生の故郷である。
そんな望郷の念の深さが胸に響きます。
本作は1981年、時実新子52歳のときに発表された
「吉井川再会四十五句」の一句です。
川は日々新しという忘年記
流木を集めて焚いた火の赤さ
手に掬い手からこぼして吉井川
「川」は、すなわち吉井川。
岡山県を流れる一級河川で、その広大な河口は、
時実新子の原風景でもありました。
そしてこのたび、まさにその河口を起点とする新刊が、
時実新子生誕の地・岡山より刊行されました。
岡山文庫『川柳作家 時実新子の原風景-幻の書簡と吉井川河口-』
(芳賀博子 著 日本文教出版 税込990円)
現代川柳を代表する作家の一人、時実新子(1929-2007)。
新たに発見された便箋20枚に及ぶ “幻の書簡”を手がかりに、
門下の視点から、その原風景と激動の生涯をたどります。
代表句も多数収録。
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日本文教出版
時実新子の公式サイト、
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時実新子の川柳大学
NHKアーカイブス「あの人に会いたい」
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