瓶にはガラス製や陶製がある。ガラス容器が作られたのは、約3000年前のエジプト。古代ガラスと言われ、コア・テクニックという手のかかる製法で、古代ローマ時代に、吹きガラス技法が発明されてから、一般庶民にも手が届くようになった。
1600年頃には、コルク栓が大量に使えるようになり、ビールびんやワインボトルの利用が急速に広がる。
1905年には、米国で自動製びん機が開発され、大量生産が可能となる。特徴あるコーラ瓶も誕生する。日本では、昭和に入り、醤油の2リットル瓶が登場。その後、透明瓶の自動製びんも可能に。
「瓶」は、もともと二つ並べて上下させる井戸つるべを意味する漢字であった。のちに水を汲む器や、液体を入れる小口の容器をさすようになる。「瓶」の「瓦」はもとは屋根の瓦でなく、土器の象形とされていて、甕(かめ)を意味していた。
空瓶に誰でもよかったを詰める 月波与生