水(みず)の旧仮名は「みづ」。
「みづ」の語源は諸説あって、
・「満・充(みつ)」からであるとする説。
・朝鮮語で水を意味する「ムル」からではないかとの説。
・「充足(みちたる)」、「実(みのる)」、「満出(みちいず)」の説も。
・「み」が「身」のことで「生命」を意味し、「ず」は「繋げる」を意味するといった説。
なかでは、「満・充(みつ)」が有力とか。
一方で、語源は「つ」である可能性もあり、その場合は、「有り難いもの」という意味で「つ」に美称・尊称を表す「み」をつけて、「みつ」。さらに、濁音化して「みづ」に。
中国の揚子江やヨーロッパのだいたいの河川は、上流・下流の高低差が少なく、流れているようにみえず、淀んでいるようにみえる。比較して、日本を縦横に走っている河川は、源流が急峻な山岳からで、たいがいは急流。平野部でもかなりの速度で流れているので、川の水が美味しく、清らか。
水は水囲う光を折り曲げて 八上桐子