瞳の語源は主に「日止視」と「人見」の2説。なかでも「人見」が有力で、相手の瞳を正面から見たとき、そこに常に人(自分)の姿が映っているため、と考えられている。
漢字「瞳」の「童」は「穴を通す」という意味で、「わらべ」ではなく、「眼球を突き抜ける穴」で「瞳孔」を表している。
古代中国での文献では、「瞳」の漢字は、目を開いて世界を見渡す様子を形象化したものとされている。時代と共にその意味合いは変化して、現代ではより詩的で感情を込めた表現として使われることも多くなった。
アニメや漫画の人物のイラストで力を入れるのは「瞳」だそう。見る人に第一印象を与える最も重要な部分らしい。そういえば、子どもの頃の少女漫画の瞳の中は、星がいっぱいでキラキラしていた。
瞳のイラストにも流行があるようで、2000年代は、瞳の中に大きく白いハイライト、まつげは固くバキッと。2020年代は、デジタル技術の進歩もあり、鮮やかで、景色や空等、瞳の映り込みまで描きこんで、まるで宝石のようにキラッキラッ。瞳は内面深く、多くのことを語りかけている。
空洞の瞳になにを見てきたの 峯島 妙
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