少年の名刺がわりの宙がえり
坂東乃理子
ここ神戸でも蝉が鳴き始めた。
まさに夏休みのはじまりはじまり。
ということで景気づけの一句です。
「がわり」「がえり」と韻を踏み、
まるで回転するような語感も楽しい。
宙がえりの着地も句の着地も
ぴたっとキマって、
少年は得意げに満面の笑み。
さて夏休みといえば、
もう自身にはとうに関係なくても、
街なかのあちこちで、
この猛暑もものともせずに
子どもたちが大笑いしているのをみかけると
つい共笑いを誘われる。
なんとも懐かしく、
そしてそこにはやっぱり未来が光っているなと思う。
いやそれにしても、ほんま、
なんでそんなに元気なんや。
(句集『人魚の絵』坂東乃理子 私家版 2018)
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