我が家にも一枚あったフェルメール
吉田利秋
あら、お宅にも、
と、クスッとさせたり、ニヤリとさせたり。
一読、思わず頬をゆるめてしまうユーモアは
吉田利秋さんの真骨頂。
ルノワールでもピカソでもダリでもなく、
フェルメールというのが
本作の洒落っ気とぴったりマッチしている。
高熱のピエロに代り樽に乗る
利秋さんはゆに会員でもあり、
そんな氏の代表作が、このほど発刊された
『兵庫川柳作家名鑑Ⅰ』でも味わえる。
本書は新葉館出版が送る「名鑑」シリーズの1冊。
「兵庫」版では、
兵庫県在住の川柳作家20名の30句を収録し
ゆに会員の渡辺かおるさんの作品も入集。
満開が近付くにつれ目をつむる 渡辺かおる
保健室羽を休めに来るカモメ
これからの読書シーズン、
川柳の句集やアンソロジーもたっぷりとどうぞ。
(『兵庫川柳作家名鑑Ⅰ』新葉館出版 2024)
過去ログはこちらから▶