今日の一句 #719

遠巻きに秋とこいぬを見て過ごす
温水ふみ


やっと秋の姿をとらえて、
そのあたりには可愛い仔犬もいて。
本来なら、わあって無邪気に駆け寄るところ、
そうはならない、なれない。
そんな今の自身をも、なんだかなあと、
遠巻きに見ているような主人公がいる。
けれど、そういう気分もまた
秋なればこそ、かも。


掲句、秋とこいぬの取り合わせが魅力的。
また下五の「見て過ごす」にも
おだやかで、やさしい時間の経過が感じられ、
じっとしていても

少しずつ、少しずつ、
秋の方から近づいてきてくれているみたい。

出典は、ゆにのサイトの「今月の会員作品」
温水ふみさんをはじめ、ゆに会員の10月の新作を
ゆっくりお楽しみください。


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どなたでも、どこからでも参加いただけます。

ぜひ、お気軽にどうぞ。

日時 10月18日(土)10:00-11:30
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講師 田中朋清(石清水八幡宮 権宮司、日本国際連合協会理事)

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