「熊―くま」という呼び名の語源は確定されてなく、複数の説がある。
語源の一つに、奥深く入り込んだ場所を表す「隈」と関わるとするものがある。「隈」は、川の曲がった奥や、山のひだのような奥まった一帯を指す言葉で、人の踏み入れられない場所を思わせる。そうした奥地にすむ獣を「くま」と呼んだのではないか、とする説。
一方、その姿や色合いに由来するとの見方などがいわれている。いずれも一つの見方にとどまり、決定的な裏づけがあるわけではない。
また、「熊」という漢字は、もともと熊を表す象形に火を意味する部分が組み合わさってできた形とされている。下にある四つの点は火に関わる部首で、漢字の成り立ちには諸説あるものの、古くからこの獣を表す字として用いられてきた。
また、中国の古書では、熊は「能く登る」という意味を持ち、木に登るその姿から命名されたとされている。
熊出没どこでもドアに鍵掛ける 川田由紀子
ゆに「今月の会員作品」より

