指先がサラダになってゆく あらら
杉山昌善
気合を入れてのダイエット。
メタボ対策かしらん。
あるいは、こんな絵も浮かぶ。
料理のあまり得意じゃない
初々しいパートナーが作ってくれるのが
もう連日サラダ、サラダ、サラダ、みたいな。
するとついぞ、指先からサラダに・・
なんて珍現象が起きた今日という日も
ある種の「サラダ記念日」?
本作、「あらら」の茶目っ気がいきいきと魅力的。
また、この「あらら」、
一字空けで、一瞬タメをつくっているところや
サラダとあらら、
軽く韻を踏んでいるところも、
さりげなく技ありです。
(アンソロジー『輪舞の森-現代の秀句』
川柳大学 2005)
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