妖精が書いた記事だと思います 竹井紫乙
妖精が書いた記事。
ってどんなん?
ハッピーなデタラメ、とか。
悪意なき中傷、とか。
活字の世界、ネットの世界にも
妖精はあちこち出没して、
もしかしたら、今朝の〇〇新聞の社説だって
妖精が書いたのかもしれない。
無責任臭がプンときたもの。
でも、そんな妖精より一枚も二枚も上手なのが主人公。
結局のところ「思います」とは、なんと無責任な。
・・くくく
って、この肩透かしに笑っているワタシが、
きっと、いっとう無責任。
(アンソロジー『はじめまして現代川柳』 小池正博 編著/書肆侃侃房)
ところで、このほど川柳誌「触光」で
「第11回 高田寄生木賞」が発表されました。
受賞作は、竹井紫乙さんの「アンソロジーつれづれ」。
本賞は同誌が主催する「川柳に関する論文・エッセイ」を対象とした賞で
受賞作では、話題の川柳アンソロジーを取りあげながら、
興味深い川柳論が展開されています。
選考にあたった触光主宰・野沢省悟さんの選後評より一部転載します。
(受賞作の)
「川柳においては作家性の欠如という問題があり、
これが過去の資料がまとまっていないことや、
根深い偏見の原因のひとつではないかと考えられるけれども、
作家性の欠如は川柳のいいところでもある。
川柳の器は大きいのだから」
この指摘は、今後の川柳を考える上でも重いものがあると思う。
※「芳賀博子の川柳模様」で連載している「はがろぐ」を
こちらでもご覧いただけるようになりました。
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