Vol. 132 ドミノ

 ドミノ(domino)はラテン語の“dominus(=家・主人)”が語源といわれている。 いつ、どこで、誰が始めたのかということは知られていない。ドミノの牌(パイ)目は、サイコロをもとにして作られたといわれ、紀元前181年、中国で生まれ、12世紀にはイタリア・フランス・ロシア・エジプト・中国で様々なゲーム方式が考案された。

 ドミノ倒しは、もともと16世紀頃のヨーロッパで貴族たちの遊びとして生まれたとされる。当初は現在のような牌を倒すというより、並べた美しさを眺めるものだった。現在でも、ドミノを用いてアート(絵、風景など)を創るという趣向が見られる。

 今や日本ではドミノ牌=ドミノ倒しというイメージだが、外国では、トランプ同様、いろいろなゲームに使われている。

 ドミノゲームも本格的に取り組めば奥が深そうだが、ドミノを並べている最中に途中で倒れてしまう、ドミノ倒しのハラハラ、ドキドキの「お約束」は、失敗しても成功しても、みんなで楽しめる。

  ときめきがドミノの先に触れただけ  田代時子