「舌」の漢字は、口から出した「舌」のかたちを表した象形文字。
ヒトの舌は、結合組織により多くの小さな筋肉の束に分かれている。これらの筋肉は舌内部でいろいろな方向に走っているために,口腔内を自由に動かすことができる。
そのため、舌は味覚、触感、ことばの生成、咀嚼、嚥下、(感情)表現等、ヒトの生命活動と共にQOLを実現する豊かな機能を担う存在である。
魚類の舌は、舌根にあたる部分からのみなり、内部に筋肉がなく、ほとんど動かない。水中で得る餌は舌の助けがなくても、水流とともに容易に嚥下されるから。
舌の進化は、魚類が陸に上がり、食べ物を摂取する際、のどの奥へ送り込み、呑み込むための筋肉でできた舌が必要となったためではないか、とされている。哺乳類の顎は、位置からして魚類の鰓のあたりになる。
怪獣図鑑私の舌が載っている 加藤久子