今日の一句 #667

うろこ雲B級グルメ美味くする
西出楓楽


旅先か、グルメフェスの会場か。
あるいはちょっとしたお出かけの途中かも。
ともあれ確かに、
○○焼きそばとか、○○バーガーとか、
人気のB級グルメを、
爽やかな空の下で味わうといっそう美味しい。
特製ソースやマヨ同様、
うろこ雲も、とびきりの調味料なのだ。


と、思わず空を見上げたくなる本作は
「川柳塔」最新の十月号より引く。
そして本号は、
「川柳雑誌・川柳塔100周年記念特集号」!!


ということで特集も組まれ、
作家・出久根達郎氏の

「一生を川柳にささげる 麻生路郎」他、
俳人・堀本 吟氏が

「川柳と俳句について、おもうよもやま」、
川柳からは野沢省悟氏が

「「時事的川柳」というこれからの川柳」、
そして私、芳賀博子が

「資料はワープする」を寄稿。
もし機会がありましたら、ぜひご一読ください。


なお、川柳塔社は
「川柳塔」誌全号の電子化事業に取り組んでおられ、
前身の「川柳雑誌」創刊号(大正13年2月)より、
同社のサイトで無料で閲覧することができます。
現在、令和4年分まで公開され
今後も毎年1月に、発刊から2年が経過した号を

1年分まとめて掲載していかれるとのこと。
くわしくは こちら からどうぞ。


さて、先日10月5日には、
大阪で100周年記念大会が開催され、
私も参加させていただきました。
全国から239名が集った、
まことに晴れやかでなごやかな大会であると同時に
川柳塔100年の重み、
さらに川柳というジャンルそのものの
歴史の重みも、ずしっと感じた一日でした。


(「川柳塔」1169号 2024年10月)

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