- 熊出没どこでもドアに鍵掛ける
- 京都派も奈良派も空に吸い込まれ
- 強がりを言って祭にしてしまう
「川田由紀子」の作品一覧
全 60 件の作品が登録されています。
- 渡し舟ドン・キホーテに流れ着く
- ドクターも患者もアロハシャツを着て
- 最後にはおぼろ昆布を出してくる
- 花曇り時時転ぶ介護ロボ
- かたかったかったミシンを踏んでいた夕陽
- フィナーレが近づく羽根を縫い付ける
- 昼飲みの娘豚まん下げて来る
- 春嵐急いでギガを買いに行く
- なるようになると知ってる十五歳
- ヴィヴァルディの春だ大人の吹き出物
- ぷわぁーと夫ひやぁーと私みゃーと猫
- 撤収と叫び深追いせぬことに
- 次次と老人やって来る岬
- 海老芋も煮崩れひとり大笑い
- 乱切りに変えて歩幅が広くなる
- 身体中小細工をしてよく食べる
- つまらない完璧主義に降る霰
- あちこちの痛いところに冬薔薇
- 寝床から虹を担いでいく少女
- マジックアワー今日は自分を褒めてやる
- とりどりの薬を飲んで山河あり
- 引き金を何度も引いて共白髪
- 月見バーガーいくつも食べて十三夜
- ぴったりとラップを掛けて自己管理
- さよならのハグは雫を切ってから
- くす玉のように雨雲ポンと割れ
- しゃあないと姉もだんだん薄くなる
- 蝙蝠が横切っていく下半期
- ミルキーウェイ歩く抜き足差し足で
- 泣いているAIぐっと抱き締める
- 大輪の朝顔夜も眠らない
- 掌にクワガタ乗せて林住期
- ひらパーの幽霊時給二千円
- 青もみじ巾着だけを持って出る
- カーテンを開けて始まる「いとをかし」
- 早緑を抜けてようやく最後尾
- 紫陽花やいっしょに濡れた雨が降る
- 桜が散って軽い葛籠を開けてみる
- 言霊にぱらり伯方の塩振って
- サバサバと卒塔婆小町になっていく
- 神様の袖口洗うウタマロで
- ネモフィラの海に一艘浮かべたり
- ハイホーハイホー雲を解いているお婆
- 笹鳴きや上手におこげできている
- 幸せの形に雲を並び替え
- 相槌を打ってバナナは熟れていく
- なにわ橋渡ってやっと壺の底
- 逝かないでの間に毬が転がって
- 文鎮の亀鳴く春はまだ来ない
- 眼裏のすったもんだが散っていく
- 引き出しは空っぽどうぞお月様
- 蝉丸をみんな待ってるお正月
- 二つとも諦め香るカモミール
- リビングが絶壁になる夕間暮れ
- 欠けていく月とようやくお友達

