Vol. 259 花泥棒

花泥棒とは、他人の花を無断で持ち去る行為。花、特に桜の花の枝を手折って持っていく人。花盗人 (はなぬすびと、はなぬすっと) とも。

「泥棒」の語源は諸説あるが、無理に奪う意味の「押し取り」に人を意味する「坊」がついて「押し取り坊」→「とりぼう」→「どろぼう」になった説や、「取り奪う」が転じて「とりばう」→「どりぼう」→「どろぼう」になったとする説が有力とされる。

「花泥棒は罪にならない」といわれることがあるが、もちろん罪になり、10年以下の懲役、または50万以下の罰金で処罰される、意外と重罪。

このいわれの由来は、狂言「花盗人」からで、桜の枝を折って捕まった僧が、桜の木に縛り付けられたまま「この春は花のもとにて縄つきぬ烏帽子桜と人や見るらん」という歌を詠んだそう。 その歌に感動した花見の皆が、罪を許し花見の宴に加えたことから、花盗人とは罪にならないといわれるようになったとか。

 かあさんが花泥棒の顔になる 真島久美子