漢字「子」の成り立ちは、象形文字から派生したとされている。古代中国の甲骨文では、子どもが両手を広げて立つ姿を表した形が「子」の原型になっている。
「子―こ」の語源には、「こまやか(細小)」の意味とする説、胎内で凝りて(固まって)子となることから「こる(凝る)」の意味とする説、「小」の意味など諸説ある。
日本では女性の名前に「子」をつける場合があるが、昔の中国や日本では、狭い意味で「子」は「男の子」を指していた。「子女」という言葉の「子」は男の子のこと。つまり「子女」は「男の子と女の子」という意味。
「子」はやがて男性や人格の優れた人の尊称にもなった。孔子、孟子という思想家の名前にもつけられ、「論語」の中で「子」といえば「孔子」のこと。
中国の春秋時代末期から戦国時代にかけての学者や学派を「諸子百家」とあるのも、人格の優れた人という意味を含んでいた。
子は簡単に生れその午後 風となる 梅村暦郎

