Vol. 17 敬老の日

 20年前に、敬老の日は、9月15日から9月の第3月曜日になった。祝日の敬老の日(20日)と秋分の日(23日)がある今週は、シルバーウィークでもある。

 祝日として、敬老の日が誕生するきっかけとなったのは、兵庫県のある村で行われた敬老会が始まりである。

 戦争に子供を送り出した親を元気づけるため、9月15日を「としよりの日」として、敬老会を催すことになった。9月15日という日にちは、農閑期であること、気候がいいことと、一説には、歴史上の由来として、聖徳太子が、老人や病人向けの施設「悲田院」を作った日が9月15日だったことからとか。

 小さな村の取り組みが、村から県、県から国へと広がり、昭和41年に法律で「敬老の日」と定められた。

 お年寄りの呼称は、老人、高齢者、シニア等あるが、何歳からそう呼ばれるのかはあいまい。老いは、ある日突然、訪れるのではないが、コロナ禍でわかったのは、高齢者は65歳以上ということ。65歳は微妙な年齢だと思うけれど。

 平均寿命も健康寿命も数十年前に比べると、グッと延びた。新しい夢を叶えるには、十分な老後であり、余生である。

  おじさんとおじいさんとのあわいの虹  野沢省悟