問題は風もモーゼもこない夜
米山明日歌
それは困った‥‥でありますね。
悶々の膠着状況にひと息をつかせてくれる風も、
よっしゃ、ここは任せろと、
劇的に海を割ってくれるモーゼも、
待てども待てども、やってこない。
さて、どうしよう。
そして今や、その”風もモーゼもこない”こと自体が
最大の「問題」になっている事態が、なんとも可笑しい。
掲句、おしまいの「夜」が効いている。
深まるばかりの夜に、
さて、事態はどう動く。
本作は『川柳ねじまき 12』からの一句。
メンバー21名それぞれの20句とエッセイが収録され、
「丸山進 追悼特集」も読みごたえずしりです。
父帰る多肉植物ぶら下げて 丸山 進
(「川柳ねじまき 12」ねじまき句会 2026年5月)
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