耳たぶとは、外耳の構成要素で耳殻の下部に垂れ下がった柔らかい肉のこと。耳朶(じだ)、耳垂(じすい)、耳たぼ(みみたぼ)ともいう。
由来は、「耳朶(みみたび)」が変化したものだといわれている。「たび」とは、「たびいし(礫)」の「たび」と同じで、「つび(粒)」の交替形(音韻交替によって生じた語形)とのことなので小さく丸いものなどに用いる。また「朶」の字には「垂れ下がる」の意味もある。
耳たぶの思い出といえばピアス。耳たぶをイヤリングやピアスといった装身具で飾る習慣は古代エジプトの時代から見られる。若い頃、ピアスはおしゃれな大人の女性のイメージがあり、あこがれていた。耳たぶはピアスのためにあると思っていたが、耳に穴をあけるのがこわく、今だにあこがれのまま。
ほかに耳たぶの役割といえば、熱いものを触ったとき、思わず耳たぶを触ることくらいか。それは、耳たぶが人間の体の中で最も体温が低い部分であると言われるため、とか。
ぐっすり眠る耳たぶを敷き詰めて 徳長 怜