枕木は、鉄道線路の構成部材で、レールを2本平行に敷設し、その下に枕木を敷いてレールを支える。鉄道創設の当初(明治3年)から、森林資源の豊富であった日本では、木の枕木が大量に使用されてきた。
木の枕木は、弾力性に富み、振動や衝撃を緩和する特性があり、取り扱いや加工が容易、価格も比較的廉価。一方で、割れ、損傷、腐朽などを起こすために、対応年数が短いという欠点がある。
また、地方鉄道の列車脱線事故が多くなり、現在木製より耐久性の高いコンクリート製枕木への取り替えが行われている。表記も「枕木」から「まくらぎ」「マクラギ」に置き換えられてきている。戦後多くの私鉄では、コンクリートのまくらぎに切り替えられている。
現在では、中古の枕木は、敷枕木では、小道や駐車場の車止め、階段、花壇、デッキ等、また立ち枕木は、フェンスや郵便受け等として、ナチュラルでおしゃれなアンティークに変身、再利用されている。
コメントはいらぬ枕木なのだから 浪越靖政