「飛」の字は、鳥が左右の翅を大きく広げ、飛んでいる姿を表している象形文字。
「飛」と同じ意味の「翔」という漢字は、「羊」という文字と「羽」という字で構成されている。「羊」という字が使われているのは、同じ音の「ヨウ」から「揚(ヨウ)」の「高く上がる」という意味があるからだそう。それと羽を組み合わせて、高く上がり羽を広げて飛ぶといった意味になる。
「翔」は普通に飛ぶというよりも、空高く飛び、大きく羽を広げ気持ちよく上空を舞っているイメージ。そういえば、メジャーリーグで大活躍の大谷翔平選手の名前にも「翔」が。
太古から地球上には飛翔する種として、3億年前には数十cmもある大きなトンボが地球上を飛び回っていたという。トンボは空中で静止するホバリングもできる。
人類はどうかというと、せいぜい脚力により短時間のジャンプができるだけ。
ミシンから飛び立ってゆく小鳥たち 田村初江