Vol. 213 昆布

「昆布」の名前の由来は、アイヌ民族が「コンプ(KONPU)」と呼んでいたものが中国に伝わり、再び外来語として日本に逆輸入されたとする説が有力。昆布と思われる海藻は、奈良時代の書物「続日本紀」に最初に登場し、昆布が朝廷に献上されたと記録されている。

平安時代は海藻類は布のように薄く幅広いことから「め(布)」と表され、今でもワカメなど、「め」の付く海藻がたくさんある。中でもコンブはその幅が広いことから「ひろめ(広布)」と呼ばれていたそう。

万葉仮名では「比呂米(ひろめ)」「衣比寿女(えびすめ)」と表され、奈良時代にはコンブが珍重されていた中国との主要交易品目だったらしい。

昆布は語呂が「よろこぶ」に通じ、「養老昆布」という文字をあてたと言われている。また、昆布の古い呼び名の「ヒロメ」も「広める」に通じることから、縁起が良いとされてきた。さらに、子孫繁栄を願い「子生婦」の文字をあてて、結納品の一つとして使われるようになった。

 雨空に巨大昆布を解き放つ  森砂季
            
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