夢かしら草かんむりになっている
柴田美都
ふんわりと「夢かしら」。
ふわりとこちらも夢心地へ誘われる。
続いて「草かんむりになっている」。
はて、いったい誰が。何が。
でもやはり私は、主体その人のように感じられる。
草ならぬ「草かんむり」という発想の飛躍と詩趣が魅力。
草かんむりの字をいくつか思い浮かべると、
花、葉、芽、菜、苔、茶、
さらに若、薬なども。
いろいろにそっと覆いかぶさり
いのちを吹き込んでいくような草かんむり。
ただ、今はまだ意味になる前の文字のかけらのままに、
夢はうっとりと続いてゆく。
(「川柳葦群」第79号 2026年10月)
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