部屋の壁の隅にある地味な存在の「コンセント」。たいてい部屋の対角線上に2つずつあるが、なくてはならない存在である。「コンセントを挿す」といいがちであるが、これは間違いで、正確には「プラグを挿す」が正しい表現。
コンセントは壁に設置されている2つ穴のある挿し込み口のことで、プラグはコンセントに挿しこむための、2つの突起がついた部品である。
コンセントの2つの穴は、左側は縦9mm、右側は縦7mmとなっていて、右側が少し短くなっている。左側の穴は地面につながっており、余分な電圧を外部に逃がす役割をもっている。電圧がかかっているのは右側だけ。
プラグは左右の突起に大きな違いはなく、基本的にどちらの向きで挿しこんでも正常に使用することができる。
日本で最初にコンセントの原型が登場したのは大正9年頃。明治時代に使われていた英語の「concentric plug(コンセントリック・プラグ)」を、後に、差し込み口とコードの先の組み合わせを「コンセントプラグ」と呼ぶようになり、東京電燈(現・東京電力)が、それぞれを「コンセント」「プラグ」と別々に称し、その後、差し込み口を「コンセント」と呼ぶようになり、定着した。
風の駅に繋がっていくコンセント みつ木もも花