Vol. 168 絆創膏

「絆創膏」は、日本語の造語で、「絆」は「結びつける」、「創」は「口がひらいたキズ」という意味。また「膏」は、「膏薬」という言葉から派生して、外傷や病気の治療に使用される薬剤を指す。「絆創膏」を直訳すると「傷を結びつける薬剤」となる。

1921年、絆創膏の原型と言える「バンドエイド」がアメリカで誕生。これは、ジョンソン&ジョンソン社の従業員が、料理中に頻繁に指を切る妻のために考案したもの。妻が簡単に自分で傷の処置ができるよう、小さなガーゼをサージカルテープに一定の間隔をあけながら貼ったことが「バンドエイド」の始まり。

日本における絆創膏の歴史は、1948年にさかのぼる。日本初の絆創膏とされる「ニチバンQQ絆創膏」は、日本バンドエイド株式会社(現在のニチバン株式会社)によって製造・販売され、日本国内で普及。「ニチバンQQ絆創膏」の登場により、「絆創膏」という言い方が日本で広まった。

絆創膏は、地域によって主な呼び名が異なり、現在日本では、商品名で地域によって、サビオ、カットバン、バンドエイド、リバテープ、キズバン、絆創膏等がある。

 それらしく絆創膏で隠しとく  浪越靖政