今日の一句 #495

負けん気を育む雨の日の散歩   新家完司


雨ニモマケズ、本日も五千歩、一万歩。
と歩いているのは
健康のため、だけではないのだ。

年々まるくなっていく自分の中に
まだちゃんと宿っているはずの
負けん気を揺り起こし、育もうとまでしている。

とはいえ、あくまで「散歩」、
というあたりが、のどかで可笑しい
。

掲句、今春第7回「日本現代詩歌文学館館長賞」を受賞した
新家完司川柳集『令和元年』より引く。

 ともだちが育てた豆で豆ごはん
 海の底までにんげんの手が伸びる
 逆さまになっても酒ぐらい飲める

本賞は
「平成9年度より4年に一度
川柳文芸の一層の発展を目的として開催している
「現代川柳の集い」を記念して、
「集い」開催年の前年までに刊行された川柳句集の中で、
最も優れた作品集を選んで顕彰するものです。
(日本現代詩歌文学館)」

その第7回「現代川柳の集い」が
今年の9月19日(日)に日本現代詩歌文学館で開催されます。
新家完司さんの受賞記念講演と川柳大会。
宿題(事前投句)と当日題あり。
くわしくは こちら まで。


※「芳賀博子の川柳模様」で連載している「はがろぐ」を
  こちらでもご覧いただけるようになりました。

過去ログはこちらから▶