今日の一句 #666

秋の陽に甘やかされて髪跳ねる
森平洋子


髪跳ねる。
って、単純に寝ぐせ?
それもちょっと大胆な?
とすれば、ふだんならいささかブルーになることだって
ふふっと面白がれるのも、

秋がもたらしてくれた心の余裕かしらん。

厳しい残暑をくぐり抜けたごほうびのような
やわらかな日差し。
句は、毛先にフォーカスしながら
心身まるごと甘やかされているようなひとときを
甘やかに描き、
こちらもほっと息をつかせてもらう。


本作は、今月1日に「ゆに」のサイトで公開したての
今月の会員作品」から。


そしてもうひとつお知らせです♪
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「ゆにアンソロ」の表紙イラストも手がけていただいた
吉村哲さんによる全点描きおろしです。

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