土砂降りのダイス未来は何通り
橋元デジタル
「土砂降りのダイス」とは
ガツンと直情的で目を引く表現。
いい意味で俗で粗削りなタッチが
ナマなドラマを立ち上がらせる。
ダイスを振っても振っても土砂降り続き、
しかしながら、「未来は何通り」かあって、
そう、何通りかのなかには
晴れ渡る青空へ続く道もきっとある。
本作は「ラヴ・デュエル」と題された
連作ニ十句の中の一句で、
連作ではインパクトのある作品が
次々に繰り出される。
袖の染みあの日拭った黒星か
万雷の拍手十乗してよ夢
出典は昨年12月に発行された
アンソロジー『短詩パーティStray Dogs』。
発行人である橋元デジタル氏の呼びかけで
川柳は、佐藤紅、下野みかも、月波与生、いなだ豆乃助、中山奈々、
俳句は、嶺乃森夜亜舎、西川火尖、
短歌は、まのん
の諸氏が参集(敬称略)。
注目の短詩人の連作ニ十句、ニ十首が味わえる一冊です。
(『短詩パーティ Stray Dogs』
発行人 橋元デジタル 2024年)
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