Vol. 234 湯

「湯」の漢字は、古代中国の象形文字が起源とされている。「湯」は、「流れる水の象形」と「太陽が地上に勢いよく上がる象形」の「易」から、勢いよく蒸気をあげて沸き立つ「湯」という漢字が成立した。

「湯―ゆ」は、「湧く」の「湧―ゆう」の音からとされているほかに、有力とされているのは「緩むーゆるむ)」の意味からとする説。冷水は体が縮まるような感覚であるのに対し、湯は体が緩むような感覚であることからとされる。

ちなみに、朝の洗顔は、人の皮脂は約30度で溶け始めるため、それよりやや高い温度のお湯を使うことで、余分な皮脂や汗、ホコリなどの水溶性の汚れを優しく落とすことができるとのこと。

  お湯だけできれいになった誕生日 石野りこ
               ゆに2025年11月会員作品より