生活とわたしの二人暮らしなり
岡崎しおり
おもしろいなあ。
一人暮らしなのに「生活」を擬人化して、
「わたし」と距離をとりつつの
「二人暮らし」、か。
その微妙で絶妙な関係性が微笑を誘い、
こちらの脳内では、勝手に4コマ漫画の連載がはじまる。
「生活とわたし」というバディもの。
生きてくための仕事や家事雑事に
きゅうきゅうとしている「生活」と、
夢ばかりふわふわみている「わたし」との暮らしは、
いつもどこかズレてかみ合わなくて、
お互いにため息ばかり。
それでも「二人」あってこそ、
今日一日も立ち上がるわけで。
そんな毎日の小さな悲喜こもごもが、
句の余白に愛おしく綴られていて、
読んでいるこちらも、
なんかがんばろうと思える。
(「川柳スパイラル」第26号 2026年3月)
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