「たてがみ」の漢字は「鬣」。「髟」(頭髪、毛髪)+「巤」から成る。馬などがたてがみを揺らして走るさまの象形。25画1字だけで迫力満点、威厳がある。
たてがみは相手を威圧するためにありそうだが、そうではなく体温調節(保温および放熱)や、頭部・頸部の保護のためにある部位。最近の研究ではライオンの健康、年齢などの指標として役立つとされている。
先史時代の日本列島の在来種には、たてがみを持つ動物が見当たらないことから、日本人にとってのたてがみは、猪、もしくは馬の伝来によって始まったと考えられる。
ちなみに、ライオンは百獣の王と言われているが、同じ体重ならばトラの方が強いらしい。ライオンは後ろ足で立ってまともに戦うことができず、後ろ足で立って戦えるトラとパンチの打ち合いになると負けてしまい、倒されてしまうことが多いそう。
他にも体格、牙、爪、筋肉密度、敏捷性、知能、強度、咬合力などほとんどにおいてライオンはトラよりも劣っているということも明らかになっている。
たてがみを失ってからまた逢おう 小池正博