小学生のときの苦手なものの一つに跳び箱。はじめは少しずつ段を上げて飛べるようになることに爽快感があって好きだったが、あるとき、助走の歩数が合わずに跳び箱に激突。衝撃の割りにはたいしたケガもなかったが、それ以来トラウマになっていた。突き指や骨折等、ケガの多い競技の一つらしい。
跳び箱(飛び箱)の原型は古代ローマにあり、兵士が馬に乗る技術を習得するために木馬に乗る練習を行っていたことに由来する。兵士は、初めのうちは武器を持たずに、木馬に乗るけいこをして、うまくなっていくと、よろいをつけたり、剣を持って、木馬に乗っ たり、降りたりする練習をする。
跳び箱は19世紀初頭、空間での身体能力(走る・跳ぶ・着地)を向上させるための器具としてスウェーデンで考案された。初期の跳び箱は、縦・横ともに1m50cmの正方形で、普及とともに幅が細くなっていき、1920年代には安全性を考慮し現在のような台形へと改良されていった。
日本では、明治18年から学校教育に木馬が取り入れられており、明治34年、木馬より利便性や安全性が高い器具として、跳び箱が全国の学校に設置されるようになる。跳び箱運動が、現在体操競技種目の一つである跳馬やあん馬に発展する。
今ではインテリアとしての跳び箱も登場。今日はハロウィン。仮装で被り物としての跳び箱もありかも。
飛び箱の上に立てばなんか王様 Sin