今日の一句 #592

鳥取が一番 大阪が二番
新家完司


言い切っている。
はて何のコンテスト?
作者は鳥取在住、というプロフィールからすると
やっぱり「ええとこ」度かしらん。


近年、風光明媚な移住先としても人気の鳥取県。
一方、宇宙産業の分野でも注目を集めているそう。
かの鳥取砂丘が、その砂や起伏性において
月面と似ていることから
「鳥取砂丘月面化プロジェクト」が始動し、
企業や研究機関の交流拠点を目指しているとのこと。
また、このGWには最新のVRゴーグルなど用いて、
夜の鳥取砂丘を月面の宇宙飛行士気分で楽しむ
・・なんていう一般向けの体験企画も開催中とか。
面白そう!


掲句、「大阪が二番」というのも可笑しい。
つい「なんで?」とツッコみたくなるも、
いずれ「月が二番」という時代もそう遠くないかも。


さて作者
新家完司さんの新刊のお知らせです。
『良い川柳から学ぶ秀句の条件』(新葉館出版)

本書、「川柳マガジン」平成23年8月号からスタートした(現在も継続中)
新家完司さんの人気連載「名句を味わう理論と鑑賞」の待望の書籍化。
氏の選んだ古今東西の「名作532句」の魅力が、

氏ならではの軽妙でユーモアたっぷりの語り口で
読み解かれています。

(句集『令和元年』新家完司/新葉館出版 2019)

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